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[4-9-1]シックハウス対策法の盲点

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ステップ【4】設計ことはじめ(設計事務所か工務店か)

[4-9-1]シックハウス対策法の盲点

ご存知とは思いますがシックハウス対策法により規制されているのはホルムアルデヒドだけです。
毒性が指摘されている200種以上にも及ぶ他のVOC類(揮発性有機化合物)は、全く規制されていないのが現状です。
ホルムアルデヒドの規制も、最上級のF★★★★の建材でも、ホルムアルデヒドは放出(5μg/㎡h以下)されます。また使用量に関する規制もありません。
F★★★★の下のランクの場合は、
使用面積の規制はありますが大量に放出されることには変わりありません。

まずこの点をしっかり認識する必要があります。

最近の住宅は高気密高断熱化が進んでいます。
これ自体は決して悪いことではありませんが、問題は、その中で使われている建材や家具などに含まれる化学物質が、どんどん室内に放出され続けるということです。
そのため法では、
24時間換気システムの設置を義務付けましたが、それで問題が完全に解決するようなやさしいことではありません。

別な見方からしますと、
換気によって室内の化学物質を室外に放出するということは、地球を汚染するということと同じであります。
身勝手なドライバーが、
タバコの灰や空き缶を窓から捨てたり、悪質な産廃業者が産業廃棄物を不法投棄することと大差ないように思います。

このような状況下、
有害な化学物質から身を守ることはほぼ不可能な状況に陥っており、大半の住宅がシックハウスと言っても過言ではありません。

誠に厄介で由々しき問題となっております。

地球の環境汚染の上からも、
出来上がった家や部屋に有害物質が存在しないだけでなく、万一化学物質などの有害物質が室内に放出されたとしても、これらを分解(吸着ではなく)して、しかも一切外部に出さないようにする技術が今切望されています。

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