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◇ カビとダニについてのウンチク



ここでは「カビとダニを一網打尽!出来ますか?」の問いについて少し考察してみます。

家の中で最も嫌いな代表的なものの一つは、カビやダニそしてゴキブリさらにはシロアリなどではないでしょうか。
これらは、特に高気密・高断熱型といった今日の家庭などの室内環境では、梅雨時だけに発生するとは限りません。
冬でも室温が高く、そのうえ結露が発生することで、カビの繁殖を促進し、それを食べようとしてダニが猛烈に繁殖し、その結果、カビやダニのアレルゲンによってアレルギー性疾患の原因を作っているといっても過言ではないと思います。

厄介なことに、これらが一年中発生し害をまき散らし続けるということです。
この悩みから解放されて、健康的な暮らしが出来るようにする手立てはあるのでしょうか。

ここではカビとダニに絞ってその対策などについてウンチクを述べてみたいと思います。
少しでもお役にたてればという思いで作っています。
どちらかと言いますと、画像が少なく文章のみの記述が多いのですが、しっかり書きたいという思いが込められています。ご理解いただければ幸いです。

よくある防かび剤についての考察

防カビ剤を使ったことがありますか?
お店に行きますと色々な防カビ剤が売っています。二酸化塩素防カビ殺菌剤、バイオ防カビ剤、納豆菌防カビ剤などなど……。
しかし、そう言われても何が違うのか良く分らないですよね。
モノによっては身体に悪影響がある場合もあるとか聞きますしね。そこで、少しばかりウンチクです。

  1. 二酸化塩素で防カビ
    二酸化塩素はプールの殺菌で使われるような塩素系のものです。
    殺菌剤としてもつかわれるぐらいで、確かにカビの根をしっかりやっつけてくれます。
    ただ、ここで気をつけていただきたいことがあります。
    殺菌剤なだけに効果が強すぎて、使用中に吐き気など体調が悪くなるような例も少なくありません。(塩素系洗剤の独特の匂いがします)
    確かに二酸化塩素系の商品はその効き目から今すごく増えてはいますが、人気商品に追随した後発の商品のなかには、まがい物商品も増えているそうですし、品質的によくないものも多く、国民生活センターから注意勧告を受けている商品もあるそうです。
    二酸化塩素と謳っていても実際はほとんど入っていない例もあるとか……。
    使い方を誤ると、刺激が強く頭痛やめまいを起こしてしまいう場合も考えられますので、特に小さなお子様やお年寄りなど、敏感なご家族がいる環境には注意が必要です。
  2. バイオで防カビ
    バイオ=「生き物」となると体にも優しいイメージですが、効き目はどうなのでしょうか?
    実は、バイオの商品は「生き物」なだけに、使用する状況(湿度、温度など)によって、気分=活躍度にばらつきがあります。使っている商品もマチマチで、バイオを謳う商品のなかには殺菌剤も含まれているものもあり、安全と思って使っていたバイオ防カビ剤が、必ずしも安全とは言えない場合もありますので注意が必要です。

カビの発生を防ぐ方法

カビは高温多湿で空気の淀んだ場所を好んで繁殖します。
ですから、このような条件を出来るだけ遠ざける対策を講ずることで、カビの発生を防ぐことが可能になってきます。

次のような対策を行うことで効果が期待できます。

  • 天気の良い日は家の中の出来るだけ離れた2カ所以上の窓を開けて空気の通り道をつくりましょう。
    そうすることで、家中にくまなく乾燥した新鮮な空気が行き渡るようになり、カビの発生を少なくすることが出来ます。
    また換気扇などを上手に使うことも効果があります。
  • 最近は24時間換気設備が法律で義務付けられていますので、これらの設備を上手に使いこなすことで、例えば窓の結露を発生させないようにすることが出来ます。
    窓に結露が発生しますと、レースやカーテン生地にカビが発生しやすくなりますので要注意です。
    僅かでもいいですから、一晩中空気が家の中を流れている状態を作ることが望まれます。
  • 湿気を家の中に入れない為に、雨の日はもちろんですが、夕立や台風などの嵐の直前と直後には窓を極力開けないようにする。
  • 浴室の湿気は大敵です。湿気が室内に漏れないようにする為に、浴室換気扇などで常に換気を行うことを心がける。
  • カビが発生している所を、良かれと思って濡れた雑巾などで拭いたりしますが、拭くことで逆に拭き広げてしまって、結局はカビ菌そのものを広げてしまうことになりかねませんので注意しましょう。
  • 洗濯物を室内に干して外出される方がいらっしゃいますがお勧めしません。
    カビ菌が喜ぶだけです。洗濯物は出来るだけ室内に干さないようにしてください。

この他にもいろいろあると思いますが、取り敢えず簡単にできる方法を挙げてみました。

結露について

昔からの家にお住まいの方にはそれほどでもないと思いますが、最近の高気密、高断熱の家の場合、困っている方もいらっしゃるのではないかと推察いたします。
結露の発生しやすい窓まわりでも特に、断熱効果のあるカーテンと冷えやすいガラスの間は、温度差で結露が発生しやすいんですね。
結露でカーテンがカビてしまったなんてご経験はありませんか?

カーテンの黒い点々としたシミ。意外と知らない方も多いですが、このシミがカビなのですよ。
結露は掃除が一手間増えるだけじゃなくて、カビの発生やダニの生息などを促して、健康にも悪影響を及ぼしかねないですので厄介です。

アロマで防カビ

防カビ剤の主成分には、二酸化塩素、バイオ、納豆菌…と色々ありますが、今回はアロマで防カビしましょうというお話です。
アロマと言えば、あの安眠にいい香り、集中力UPの香りなど色々あり、最近の香りのブームの代表格みたいなものですが、なんとなんとカビが嫌がる香りがあるのだそうです。一度研究してみてはいかがでしょうか。

濡れた靴のカビやダニの対処法

普段降る雨もそうですし、冬の季節の雨や雪で困ることはいろいろありますが、その中でも特に困るのは、濡れた靴がなかなか乾かないことではないでしょうか……。
そして靴のニオイ!気になりますよね。
ブーツなんて特にそうですよね。
濡れた靴をほっておくと、その湿気が、カビやダニの繁殖の絶好の環境になってしまい大量に発生してしまいます……。

そんな靴を履いてしまうのかと考えるだけでぞっとしますね!!
そこで、そうならないための簡単な対処法をご紹介します!

  1. 雨や雪の日に履いた靴は新聞等で水分を十分取り除きましょう!
  2. すぐに下駄箱にしまわないで、一晩風通しの良いところで 乾燥させてから下駄箱に入れましょう!
  3. そしてそれにプラスして、防カビ効果、消臭効果のある防カビ剤を下駄箱や、玄関付近に置くのがオススメです!
  4. カビを餌にしているダニも発生しやすいですから、ダニ対策剤を靴の中へポンと入れておくのもオススメですよ!

カビとダニとの関係

ダニを増やさないためには、カビを発生させない環境をつくることが大切だということは、殆どの方はご存じだろうと思います。
しかしながら、カビを発生させないように気をつけていても、ダニが、こぼれた食べ物の粉や垢などを餌として寄ってくることがあります。
特にダニが布団に住み着いたりするととても厄介なことになります。

このような時には、布団に安心してスプレー出来るダニフリーが便利で、多くの方が使用されていると思われます。
ダニフリーをダニのいる布団にスプレーすることによって、その場にいるダニをすばやく殺虫し、その後の発生や増殖も抑制することができます。

しかし、ダニフリースプレーだけで完璧なダニ対策が出来る訳ではありませんし、ほんとに安全なのかも確かめなくてはなりません。
特に小さな赤ちゃんや子供、お年寄りがいらっしゃるご家庭は注意が必要な場合があります。

冬布団を出す前に

日を追うごとに段々寒くなってきました。
夜は冷えるので、そろそろ冬布団を引っ張り出してこようかな……。とお考えの方も多いのではないでしょうか。
しかし、間違っても出してきたまま使ったりしないでくださいね。押し入れは湿度が高いので夏の間にダニが大量発生しています。ダニは2~3か月が寿命ですので、そのまま使ってしまいますと大量の死がいやフンを吸い込むことになります。

本格的に寒くなる前に冬布団を出して、丸洗いや掃除機をかけたりなどして掃除してください。
特に小さなお子様のいらっしゃるご家庭は十分注意してあげることが大切です。

冬の窓の結露対策

日増しに寒くなってきました。こんな経験はありませんか?
寒くなってきますと、外気との気温差で窓ガラスに結露が発生しだしますよね。
・窓際の床が結露した水で湿って、ふやけてぶかぶかしている。
・カーテンやじゅうたんが濡れてしまう。
・カビが発生して掃除してもまた発生してしまうのでキリがない。

既にこんな悩みでお困りの方も多いのではないでしょうか?
結露によるシミや湿気によって、窓周辺にもカビが発生してしまいます。
カビが発生してしまうと、掃除がいっそう大変になってしまいます。
また、健康にも悪影響を及ぼします。

それでは窓に結露を発生させないようにするにはどうすればいいでしょうか。
一つの方法として、換気扇を上手に使い家全体に空気の流れを作ることです。
以下のような手順で試してみてください。

  1. 夜寝る前に、離れた2カ所の窓を少し開けます。(1mm~5mm程度)(何度か試して加減してみて下さい)
  2. トイレとか浴室の換気扇のスイッチを入れます。
  3. 換気扇のスイッチは翌朝まで入れっぱなしにします。

これだけで、窓の結露を防げます。
家の中の空気の対流によって、温度差が少なくなり結露が発生しません。
ただし、家の構造や間取りにもよりますので、必ずしも上手くいくとは限らないかもしれませんが、試してみてください。

実際に経験していますが、驚くぐらいに効果があります。
換気扇を一晩中廻しておくわけですので、電気代が心配ですよね。しかし、これもほんの微々たるものですよ。心配ないくらいです。

しかしこの方法で不安なことがあります。
窓を少しばかりとは言え、夜に開けるとなりますと防犯上心配ですので、開ける窓ついては良く考えてください。
また、窓を開けるということは、外の冷気が家の中に入ってくるわけですので、寒くなるのではという心配がありますが、1mm~5mm程度開けるだけですから、意外とそうでもないですよ。

最近の住宅は、法令により24時間換気が義務付けられていますので、これを上手に使うことで結露は防げますが、給気口や排気口を閉じている方もあるようです。
せっかくの設備ですので活用した方が良いと思います。
また、窓ガラスをペアガラスにしますと、ガラスとガラスの間の空気層によって、結露が起こりにくくなりますので、ペアガラスに交換することも一つの方法だと思います。

網戸掃除の仕方

そろそろ大掃除のことを考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
最近話題になっているのが網戸掃除の仕方!
網戸ってなかなか掃除しにくいですし、女性だと隅々まで手が届かないですよね。
びっくりしましたが「フロアワイパー」を使うと驚くほどキレイになるそうです。
ウェットタイプのシートをワイパーにセットしほこりを取るだけ!
すごく簡単です。大掃除の際は実践してみて下さい!

寒い時期の「ダニ対策」について

何ですって? 冬にダニ対策?!
とびっくりされた方も多いのではないでしょうか?
一般的にダニは、梅雨の高温多湿の季節に活発になると言われていますので、「冬にダニなんて発生しないだろう?」とお思いの方が多いのではないでしょうか。
ところが、ところがです。冬こそ対策が必要なのです!

特に以下のような環境の方は要注意ですよ~!!
■ 暖房をつけたお部屋の中の室温が、だいたい20度ぐらい。
■ 高気密・高断熱のお家に住んでいる。
■ 寒いので換気はしない。
■ 外は寒いから洗濯物は部屋干しが多い。
この快適な温度、快適な湿度こそダニがもっとも好む環境なんです!
ということで冬でもダニ対策が必須なのです!お部屋のダニ対策は怠りなくしっかりしておきましょう。